食品や化粧品をはじめ、医薬品、燃料など、私たちの生活の中で様々に活用されている「乳化」という技術。実は、「乳化」の技術にもいろいろな種類があるのをご存知でしたか?
今回は、その中のひとつ「三相乳化」についてご紹介します。


乳化と界面活性剤

乳化とは、水と油が混ざり合う現象のことをいいます。
例えば、水の上に油をたらすと混ざらずに油が水面に浮かび、これをよくかき混ぜると水と油が混じり合います。これが「乳化」です。

例えば、ドレッシング。
サラダなどに使うドレッシングは、かけるまえに「よく振ってください」という表示があります。
これは、振ることでドレッシングの主原料である油(油分)と酢(水分)を乳化させるためです。

しかし、ドレッシングのように単純に水性と油性の物質を混ぜ合わせただけでは、時間が経つと再び分離してもとに戻ってしまいます。
そこで、乳化を安定させるために必要なのが「界面活性剤」です。

そもそも界面活性剤ってなに? 詳細はコチラから!


三相乳化法とは、、?

「三相乳化法」の最大の特長は、界面活性剤を使用せずに乳化させること。
界面活性剤の代わりに、柔らかい親水性ナノ粒子の物理的作用力(ファンデルワールス引力)を利用して乳化させるという、神奈川大学 田嶋和夫特別招聘教授が開発し、2006年に特許を取得した技術です。

前述の通り、界面活性剤は乳化を安定させるために用いられますが、2種類以上の物質を乳化させる場合は、状態を安定させるために複数の界面活性剤を使う必要がありました。
つまり、たくさんの原材料を使った物質の乳化ほど、界面活性剤の種類も多くなり、原価も比例して高くなっていくということです。

一方「三相乳化」は、従来の乳化に欠かせないと言われていた界面活性剤を使用せずに、安定した乳化を実現した画期的な技術として注目されました。
つまり、今まで乳化の常識とされてきた界面活性剤を無くすことに成功し、様々な分野での応用が期待されている乳化方法なんです!


「三相乳化」ってどんな仕組みなの?

三相乳化では、 界面活性剤の代わりに柔らかい親水性ナノ粒子の物理的作用力(ファンデルワールス引力)を利用して乳化させます。

「ファンデルワールス引力」とは、すべての分子の間に働く引力のこと。
ナノ粒子はファンデルワールス引力によって周囲の大きい物質に引き寄せられ、吸着しています。

また、ナノ粒子は水とも油とも混ざり合わない性質を持っており、水滴、粒子、油滴の三層構造をしているため、「三相乳化」と言われています。


今後に期待の「三相乳化法」

「三相乳化」についてお分かりいただけましたでしょうか?
まだまだ新しい技術なのでメジャーになるには時間がかかるかもしれませんが、「三相乳化」と表記がある製品も増えてきています。

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